ホームページ作成にかかる時間は?発注から完成までの制作期間
ホームページの制作期間は、ページ数や機能などに大きく左右されます。発注して数週間で完成するものから、1年以上かけて作成するものまで様々です。本記事では、標準的なウェブサイト制作の所要時間をわかりやすく解説します。
発注から完成までの制作期間
一般的なホームページの制作期間の目安をざっくりまとめます。ウェブサイトの規模(ページ数など)によって、だいたい以下のように所要期間が異なります。
制作期間の目安まとめ【ホームページ制作の外注】
ページ数 | 製作期間 | 自社の大きさ | |
---|---|---|---|
小規模 | 〜20ページ | 2~3ヶ月 | 零細~中小企業、個人事業主 |
中規模 | 20~30ページ | 3ヶ月~半年 | 中小~中堅企業 |
大規模 | 30ページ~ | 半年~1年以上 | 中堅~大企業 |
本記事では、主に小規模企業や中小企業向けのWEB制作スケジュールを解説します。10ページ前後の小さなコーポレートサイトを外部委託(アウトソーシング)で作成する場合、おおむね以下のように進行します。
制作プロセスをどこまで細分化して考えるかは、制作会社によって異なります。とはいえ、外注制作の大まかな流れはどこも同じですから、本記事は上図の分け方に沿って順番に説明していきます。
ヒアリング【数日】
- 依頼者と制作会社の担当者が面談する(直接 or オンライン)
- 1回の面談につき、およそ1~2時間ほどかかる
- 依頼者の要望をしっかり聞き取り、抜け漏れなく共有する
「ヒアリング」は、これから制作するホームページのコンセプトを決定する重要なプロセスです。外注先の担当者と面談をして、WEBサイトの「制作目的・予算・公開時期」などの前提を共有します。
依頼者が「こんな感じのホームページを作りたい!」というサンプルをいくつか用意できれば、面談をスムーズに進められます。気に入った他社サイトなどを、サンプルとしてピックアップしておくとよいでしょう。
プランニング【数日~2週間】
- 制作目的を明確にして、ページ数・構成などの大枠を決める
- ヒアリングをもとに制作会社が主導する(依頼者は基本ノータッチ)
- 必要に応じて依頼者に確認の連絡が来ることもある
充分なヒアリングに基づいて、制作会社側で企画・設計などの「プランニング」を行います。後述する「デザイン」と重複する作業もあるので、プランニングとデザインを並行して行うことも多いです。
プランニングで確認・決定する項目
企画 | 設計 |
---|---|
・事業上の課題 ・制作目的 ・KPI(数値目標) ・ターゲット属性 ・訪問者のペルソナ |
・サイトマップ ・ページ構成、レイアウト ・コンテンツの大まかな内容 ・制作スケジュール、予算 ・運用体制 |
シンプルな企業サイトであれば、数日でプランニングが終わることもあります。ただ、依頼者への確認事項が多い場合などは、数週間以上かかることもあります。
デザイン【約1~2週間】
- ページのレイアウトやビジュアルを決める
- 依頼者側で画像などを用意する場合はこのあたりで提出する
- デザインが固まったら、以後は変更できないのが一般的
「デザイン」では、レイアウト・配色・フォントなどのビジュアル面を固めていきます。制作会社から「こんな感じでどうですか?」と確認があるので、依頼者は必要に応じて修正指示を出します。ここでデザインが固まったら、それ以降の変更は基本できません。
契約時の取り決めで修正回数が制限されていることもあるので、よく確認しておきましょう。WEBサイトのデザインにかかる時間は大体1~2週間ぐらいですが、修正が多かったり返信が滞ったりすると期間が延びます。
コーディング【約1~2週間】
- HTMLやCSSで記述し、ネットで閲覧できる状態にする
- 依頼者側は基本ノータッチでOK
- デザインの変更などは基本できない
全体的なビジュアルなどが固まったら、外注先の制作会社が「コーディング」を行います。デザインした通りにWEBブラウザで表示させるための作業です。サーバーの設定などが終わったら、インターネット上でWEBサイトを閲覧できるようになります。
ウェブサイトをGoogle検索で上位表示させたい場合は、とくに気を遣ってコーディングする必要があります。SEO(検索エンジン最適化)においては、ウェブサイトの内部構造も評価の対象となるためです。
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テスト【数日】
- 制作会社は納品前に様々なテストを行う
- 依頼者側も「受け入れテスト」を実施する
- 運用サポートつきのサービスもある
制作が終わったら、約束通りのホームページに仕上がっているか「テスト」を行います。いわゆる検品作業ですから、技術的なテストは制作会社側に任せてOKです。依頼者は「受け入れテスト」を行って、注文通りであれば納品を受け入れます。
ホームページの運用サポートを利用する場合は、あとで問題が起きても制作会社に対処してもらえます。言ってみれば、運用しながらテストを行うようなものですから、受け入れ時は必要最低限のテストでも構いません。
まとめ – ウェブサイトを外注制作する流れ
小規模企業・中小企業がコーポレートサイトを外部委託で作成する場合、20ページ程度のシンプルなホームページであれば制作期間は2~3ヶ月ほどです。
発注者も上図のようにHP制作に携わります。期間にして、トータルで数日~1週間ほどです。主に「ヒアリング・デザイン・テスト」のプロセスで制作に関与することになります。
ただし、ホームページ用の原稿や画像を発注者が自前で用意する場合は、もう少し時間を割く必要があります。作業効率アップのためにも、原稿などは早めに用意しておきましょう。